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【靴の製法】バルカナイズ製法(加硫製法)その22019年03月01日

【靴の製法】バルカナイズ製法(加硫製法)その2

【靴の製法】バルカナイズ製法(加硫製法)その2

一般的なつくり方は、靴業界で言う加硫釜(加圧式ボイラー)を使い、各種安定剤を練り込んだゴムに約一時間程度120°~130°の熱を加えます。熱を加えるとゴムは固まるのですが、ここからは少し難しくなりますのでクッキーに例えて簡単に説明させてください。

平たく伸ばされたクッキー生地を、型で抜いたり包丁やハサミで切ったり重ねたりして、好きな形を作ってからオーブンで焼きます。焼きあがると柔かかった生地は固くなり、サクサクのクッキーに変わりますね。これと似たような事がゴムにも起こるのです。熱を加える前のゴムはクッキー生地と似ていて、粘土のように柔らかくハサミや型で抜いたりして簡単に加工できます。その加工のしやすさを利用し、独創的なデザインにしたり、ブランドロゴをカカトに貼り付けたり、隙間無く重ねて完全防水の長靴等を作ったりするのです。熱を加えるとクッキー同様固まり、私たちがイメージする「強く弾性のあるゴム」に化学変化するのです。

柔軟性、弾力性、耐久性を備えて造られた靴は、当時は大変画期的であり、歩いても足音がしないと言うこともあり「スニーカー」と呼ばれるようになりました。今でもスニーカーと言えば、図ようなデザインの靴を思い起こす人もいると思います。テニスやバスケットボールなど、多くの競技用シューズに取り入れられ、バルカナイズ製法と呼ばれるに至ります。現在でも当時とほとんど変わらない製法で多くの靴が製造されており、歴史ある伝統製法の一つと言えるでしょう。 (続く)

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